お子さまが小学生や中学生、高校生に上がると塾に通わせたいと考える人は多いでしょう。しかし、近くには多くの塾があり、お子さまに合ったいい塾の探し方や選び方がわからないという人は多いです。
今回は、いい塾の探し方や選ぶ際のポイントについて解説します。また、小学生・中学生・高校生別の塾選びのポイントについても紹介するため、お子さまの入塾を検討している人は、参考にしてください。
塾の探し方
では、どうやって塾を探せばよいのでしょうか。一般的な塾の探し方としては、
- インターネット
- 塾が発行している資料やパンフレット
- 塾に通っている人の口コミ
- 実際に体験授業をうけてみる
などがあげられます。
インターネット
複数の塾を比較して検討したい方は、学習塾比較サイトが便利です。
お子さまの年齢や通いたい地域を選択すると、条件に一致した塾を比べることができます。
塾が発行している資料・パンフレット
気になる塾が見つかったら、塾が発行しているパンフレットや資料を確認しましょう。
指導形式の詳細や費用の内訳など、ホームページには掲載していない詳しい情報を載せている塾もあります。
実際に通塾している人の口コミ
友人や知人など、実際に通塾している人の口コミは塾選びの際にとても参考になります。
パンフレットや資料といった塾側が出している情報だけでなく、通った人の口コミや評判を見ることで、よりリアルな情報を得ることができます。
体験授業
入塾後のミスマッチを防ぐために、体験授業を受けてみることをおすすめします。
塾の授業のスピードや教室の雰囲気は、実際に授業を受けてみないとわかりません。
また、お子さまと講師の相性もとても大切です。
優しい講師が合うか、厳しい講師が合うかは人それぞれですし、質問しやすいかどうかは会ってみなければわかりません。
いい塾の探し方・選び方
いい塾を探す際には、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここからは、いい塾を探す・選ぶポイントについて見ていきましょう。
通う目的に応じた塾を選ぶ
いい塾を選ぶ際には、目的に応じた塾を探しましょう。そのためには、まず塾に通う目的を明確しておく必要があります。受験対策や学校の授業の補習などが代表的な目的でしょう。
塾に通う目的が受験対策の場合は、進学塾が最適です。進学塾は、受験や内部進学などの対策に特化した指導を行っています。受験に特化した学習内容だけでなく、受験に関する最新情報の提供や、進路面談など進学について全面的にサポートしてくれるのが特徴です。
学校の授業の補習が目的の場合は、補習塾が最適です。補習塾では、学校の授業のサポートをするのが役割で、生徒個人の授業の状況や理解度に合わせて予習や復習を行います。このように、目的に応じて通う塾を決めることがいい塾を選ぶ際のポイントです。
子どもの性格や学習状況などに合わせた授業形式を選ぶ
塾の授業形式には、個別指導と集団指導、映像授業の3つがあります。個別指導は、講師1人に対して、1~6人の生徒のいる少人数制の授業方式です。個別指導では、生徒のペースに合わせた指導や質問・悩みを相談しやすいという特徴があります。そのため、集団指導のペースについていけない人や、集団では積極的に質問ができない人などに向いているでしょう。
一方の集団指導は、講師1人に対して10~30人の生徒がいる複数人での授業方式です。クラスは、生徒の学力や志望校などに合わせてわけられており、ライバルを意識しながら勉強ができたり、ほかの生徒の意見や考え方を学べたりする特徴があります。そのため、競争心がある人や、集団でも積極的に質問ができる人などに向いているでしょう。
映像授業は、オンラインで授業を視聴する授業方式です。映像授業は、録画している授業動画を視聴するタイプと、講師がライブで授業するタイプの2つがあります。ライブで授業するタイプには、質問応答や学習の管理、アドバイスなどの時間を設けられているケースもあります。映像塾は、オンラインでも集中できる人に向いているでしょう。
カリキュラムや講師の質などで選ぶ
いい塾を選ぶ際には、塾のカリキュラムや講師の質なども確認しましょう。塾のカリキュラムは、学校の授業内容よりもさらに進めていくパターンと、生徒の学力や目的などに合わせて組むパターンの2つがあります。それぞれどちらのカリキュラムがお子さまに合っているのかを判断しましょう。
また、正社員として雇用されているプロの講師か、大学生のアルバイト講師かも確認しましょう。経験豊富なプロの講師であれば、わかりやすく授業を行ってくれます。一方、生徒との年齢が違いアルバイト講師の場合は、話しやすく質問しやすいのが特徴です。アルバイト講師のなかにも、わかりやすく授業してくれる人もいるため、体験授業の際に講師の質も確認しましょう。
自宅と塾の距離で選ぶ
自宅から4km圏内の場所にある塾を選ぶのがよいでしょう。4kmは、徒歩で行くと約50分、自転車で行くと約20分、車で行くと約10分の距離です。
自宅から塾の距離が遠すぎると体力的にきつくなったり、勉強にかける時間が短くなったりします。さらに中学高学年になると、22時まで塾の授業を行っているケースも多いです。そのため、自宅から塾の距離が遠すぎると塾帰りの夜道が心配でしょう。こうした理由から、自宅から塾までの距離が遠すぎないかを確認しておくことが大切です。
また、車で送迎する場合は、近くに駐車場があるのか、迎えに行きやすい立地かなども確認しておきましょう。
設備・サポート体制で選ぶ
いい塾を選ぶ際には、設備やサポート体制を確認することも大切です。塾の設備では、自習室や食事スペースなどの有無を確認するとよいでしょう。
特に自習室の有無や使い方については、しっかり確認するべきです。自宅で集中して勉強できるお子さまであれば、自習室がない塾でも問題ありませんが、自宅では集中できないというお子さまであれば、自習室が必須となるでしょう。また、テスト期間中や入試期間中は、自習室が満席になっている可能性もあるため、自習室が予約制であるのかも確認しておくと安心です。
いい塾を選ぶ際には、塾のサポート体制についても確認しましょう。たとえば、体調不良などで塾を休んだ際の対応や、学習のフォロー・進路相談の有無などを確認するべきです。塾を休んだときの対応では、休んだ分の授業を改めて補習してくれるのかを確認します。また、勉強以外に三者面談や保護者面談、進路相談などの授業以外の指導をやってくれるのかを確認することも大切です。
口コミや体験授業などで選ぶ
いい塾を選ぶ際には、口コミを確認しましょう。お子さまに合った塾を選ぶことが最も大切であるため、塾を選ぶ際には口コミも確認することが大切です。
また、基本的に塾では無料の体験授業を行っていることが多くあります。こうした体験授業は必ず受けるべきです。担当講師の授業の質や教室の雰囲気などを実際に体験することで、この塾がお子さまに合っているのか判断しやすいでしょう。
【小学生・中学生・高校生】塾を選ぶ際のポイント
塾は、小学生から高校生までさまざまな年代が通っています。それぞれの年代に合わせた塾を選ぶことが大切です。ここからは、小学生・中学生・高校生の塾を選ぶ際のポイントについて解説します。
【小学生】塾を選ぶポイント
小学生のお子さまを塾に通わせる場合は、「勉強が楽しい」と思わせられる塾を選ぶことが大切です。勉強が楽しいと思える瞬間は、難しい問題が解けたときです。そのため、学校の授業よりも少しだけ先の内容を勉強する塾が適切です。難しい内容が解けたときの達成感だけでなく、学校の授業も理解しやすくなるため、学習意欲が高まるでしょう。
ただし、「塾に行く」のがお子さまの目的にならないように注意する必要があります。塾に行くのが目的になると、塾に強制的に通わされていると思ってしまい、勉強が嫌いになる可能性があるためです。そのため、塾に行く目的をお子さま自身が自覚できるようにしましょう。
【中学生】塾を選ぶポイント
中学生になると部活や習い事などを始めるお子さまも増えるでしょう。そのため、部活動や習い事をしながらでも通える塾や、自宅からの距離が近い塾を選ぶのがポイントです。
また、中学生になると高校受験に向けた対策を行う必要があるでしょう。高校受験に合格するために重要な要素が内申点です。内申点は、学校の成績が重要となってくるため、テスト前に特別授業を実施してくれる塾や、お子さまの学校の授業ペースに合わせてテスト対策を行ってくれる塾などを選ぶとよいでしょう。
【高校生】塾を選ぶポイント
高校生は、学習内容の範囲が大幅に増えて、授業の内容も難しくなります。しかし、大学の推薦を狙いたいという人は、学校の成績を上げる必要があるでしょう。そのため、学校の学習内容を先行して学べる塾がおすすめです。
学校の授業内容を先に学んでおくことで、授業内容が理解しやすくなります。テスト前には、テスト対策をする余裕も生まれるため、より成績アップを狙えるでしょう。
まとめ
今回はいい塾の探し方について解説しました。塾の探し方としては、インターネットや塾の資料・パンフレット、口コミ、体験授業などの方法があります。選ぶ際には、目的に応じた塾や子どもの性格・学習状況に合わせた授業形式などを確認しましょう。カリキュラム・講師の質や自宅との距離、設備・サポート体制などを確認することも大切です。
塾ナビでは、有名な塾からお住いのお近くにある塾までさまざまな塾をご紹介しています。さらに、実際に通っているお子さまの保護者による口コミも掲載しています。そのため、実際とのギャップも最小限に抑えられるでしょう。お子さまに合ったいい塾をお探しの方は、ぜひ「塾ナビ」をご活用ください。